精密板金加工に適用される表面処理(メッキ、塗装)について
投稿日:2025年04月12日
精密板金加工に適用される表面処理(メッキ、塗装)について
板金加工品には、加工の仕上げ工程として表面処理を施すことがあります。表面処理をすることで、本来その材質が持ち合わせていない特性を付加することができます。
例えば、屋外で使用されるような製品の場合は耐食性が必要になります。その場合、メッキを施して耐食性を付加することで仕様を満たすことが可能です。また、外観部分に使用されるような製品は美観性が問題になることもあります。このような場合、塗装を施すことで見た目も特徴的な製品に仕上げることができます。
以下に、表面処理方法についてまとめます。
① メッキ
メッキは素材に薄い金属膜を析出させる表面処理方法です。メッキをすることで、様々な特性を付加することができ、例えば、SPCCは耐食性を持っておらず錆びてしまいますがニッケルメッキを行って耐食性を持たせることが可能です。メッキには種類があり、大きく分けて、電気メッキと無電解メッキに分けることができます。
② 塗装
塗装は素材に対して塗料を表面に付ける処理です。焼付塗装や粉体塗装など塗装方法は多岐に渡ります。塗装はメッキと比較して装飾性に優れています。メッキは金属膜を析出させているので、当然表面はその金属の色になります。一方、塗装の場合は、様々な色の塗料が存在しており美しい外観に仕上げることができます。
表面処理方法は、製品の使用環境や要求される機能性、美観性に応じてどの表面処理を施すべきかが決まります。耐食性や特定の機能が求められる場合はメッキが、外観の美しさや色彩の表現が重視される場合は塗装が用いられます。これらの表面処理を適切に選択し、組み合わせることで、精密板金加工品の品質と機能を高めることができます。
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いかがでしたでしょうか。
今回は、精密板金加工に適用される表面処理(メッキ、塗装)について紹介をしました。
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