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試作板金をより短納期で入手するためのポイント

試作板金を短納期で入手するためには?

試作品の製作を進めるために活用される試作板金において、特に重要視されることがその製作納期です。
実際に、当社にもお客様より

「とにかく短納期で試作板金を入手したい…」 
「試作板金のスピードを上げる方法はないか?」

というご相談をよくいただきます。

試作板金のスピードを上げるためには、板金加工における各工程(見積・データ作成・ブランク・曲げ・溶接・出荷など)を最適化することが重要です。しかしながら、工程の最適化にも限界があり、それだけでは試作板金の納期を大幅に短縮することは難しいといえます。

>>当社の試作板金における各工程の最適化への取り組みはこちら

 

では、試作板金を短納期で入手するためには、どのようなポイントを押さえておくべきなのでしょうか?

当記事では、精密板金ひらめき.comを運営するCrestPrecisionがお客様にご提案している、試作板金を短納期で入手するためのポイントを3つご紹介します。是非、試作板金の依頼時に、当記事の情報をご活用ください。

 

ポイント①:絞り形状の箇所は、別部品を溶接する

試作板金へ絞り加工を行うためには、金型が必要であるため、どうしても金型製作期間を要します。そのため、絞り加工が求められる試作板金は、リードタイムがその分長期化してしまいます。

このような場合、絞り加工に拘らずに別部品を溶接することを推奨します。絞り形状の箇所のみを別部品とすることで、絞り加工のための金型製作期間が不要となり、大幅なリードタイムの短縮を実現することが可能です。

 

ポイント②:”鉄メッキ材” は ”ステンレス材” に変更する

外観品質等を確認するため、”鉄メッキ材”を選定して、試作板金を製作するケースがよくあります。しかしながら、”鉄メッキ材”を調達するには、メッキ処理の期間も鑑みると、4日前後かかることが一般的です。

そのため、外観品質等の確認を目的とする場合には、”鉄メッキ材”ではなく、”ステンレス材”を選定することを推奨します。”鉄メッキ材”が4日前後かかることに対し、”ステンレス材”は1日前後で調達することが可能であり、試作板金の納期短縮を実現することができます。

 

ポイント③:アルミ材は、A5052を選定する

試作板金を依頼する際には、幅広いアルミ材の中でも、A5052を選定することを推奨します。A5052は1000番台から7000番台までのその他のアルミの材料と比較し、優れた加工性を誇り価格も安く、またリードタイムも早いため、アルミの中では試作板金に最も適している材料であるといえます。

さらに、A5052は汎用材であるため、一般的にどの会社でも在庫を保有しているため、よりスピーディーに試作板金加工を行うことができます。ちなみに、実際に当社が依頼をお受けする場合も、ほとんどの場合A5052を採用します。

>>アルミの試作板金における注意点はこちら

 

試作板金を急ぎで入手したいなら、精密板金ひらめき.comにお任せください!

いかがでしたでしょうか。試作板金の依頼時に今回ご紹介しましたポイントを思い出していただけると非常に嬉しいです。

精密板金ひらめき.comを運営するCrest Precisionでは、月平均3955件の新規の試作板金を手掛けてきた豊富な実績がございます。また、スピードをもって試作板金をご提供することをモットーととしており、見積回答はもちろん、超短納期のご要望にも対応いたします。形状や数量にもよりますが、例えば午前中までに仕様・金額などを確定頂ければ、最短で当日出荷を行うことも可能です。

こうした超短納期対応ができるよう、当社では、データ作成・ブランクなど各工程における能力増強を行ってきました。月平均3955件の試作板金に対応できていることも、この短納期対応力があってこそです。試作板金を急ぎで手に入れたいなら、ぜひ当社にお声掛けください。

>>試作板金スピード加工サービスはこちら

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