銅・異種金属の溶接は難しい!?当社の取り組みをご紹介!
投稿日:2023年02月12日
銅・異種金属の溶接は難しい!?
当社では、これまで培ってきた豊富なノウハウ・溶接技術を用いることで、薄板から厚板まで歪みの少ない溶接を行うことを得意としております。
特に溶接が難しい”アルミニウム”であっても、歪み・割れを極限まで抑え、綺麗に溶接を行うことが可能です。
実は、そんな高度な溶接技術を持つ当社では、アルミよりも難しいといわれる銅・異種金属の溶接にも取り組んでいます。
そこで、今回は銅・異種金属の溶接における注意点と当社の取り組み事例をご紹介したいと思います。
銅も歪みを抑えて綺麗に溶接!
まずは、銅の溶接おける注意点をご紹介します。実は、銅の溶接はアルミと比較しても非常に難しいといえます。
その理由は、銅の熱伝導率の高さにあります。なんと、銅の熱伝導率は、ステンレスの約24倍、鉄の約6倍、熱伝導率が高いと言われるアルミの約3倍となります。
熱伝導率が高ければ高いほど、熱が伝わりやすく、溶接時の歪みが発生しやすくなります。
したがって、銅においては熱による歪みを抑えるために、局所的かつ、短時間で溶接を行う必要があるのです。
当社では、この銅の特性を踏まえた上で溶接条件を最適化し、経験豊富な職人の手で歪みの少ない溶接に取り組んでいます。
例えば、こちらの事例では局所的に短時間で溶接を行うことができるファイバーレーザー溶接を用いて、銅の溶接を行いました。
ご覧いただくと分かる通り、歪みが少なく、溶接部も綺麗に仕上がっています。
(※材質:C1100、板厚:1.0mm、ヘアライン仕上げ)
異種金属も綺麗に溶接!
次に異種金属の溶接における注意点をご紹介します。
異種金属の溶接では、なんといっても、異なる金属の融点・熱伝導率・硬度等の特性の違いに注意する必要があります。
例えば、ステンレスと銅を溶接するとした場合、ステンレスの融点が約1500℃、銅の融点が約1100℃となります。
そのため、溶接を行うと銅が先に溶け出してしまい、綺麗に繋ぎ合わせることが難しいのです。
当社では、こういった各材質の特性を考慮した上で、適切な溶接方法を用いることで異種金属の溶接に取り組んでいます。
例えば、こちらの事例では特性が大きく異なるステンレスと銅の溶接を行いました。
溶接方法・条件を何度も試行錯誤し、ファイバーレーザー溶接を用いることで綺麗に溶接を行うことができました。
(※材質:SUS304+C1100、板厚:1.0mm)
歪みの少ない綺麗な溶接なら、当社にお任せください!
いかがでしたでしょうか。今回は銅・異種金属の溶接に焦点を当て、技術情報をお伝えしました。
精密板金ひらめき.comを運営するCREST PRECISIONでは、これまで培ってきた豊富な溶接ノウハウと職人による溶接技術を用いて、日々新たな取り組みを行っています。そして、この新たな取り組みにより、さらなる溶接技術の向上を目指しています。
「これ以上歪みを抑えることができるのかな…」「こんな材質の溶接も対応してくれるかな…」そんな高難度の案件も、お気軽に精密板金ひらめき.comを運営するCREST PRECISIONにご相談ください。